題名なし2026-06-03 21:50:06

俺にはちょっと変な趣味があった。その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。 いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。 遠くに見えるおおきな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。 漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。 だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。 その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。 「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。 奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。 ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」 って怯えていたら ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。 「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。 しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。 もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。 「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。 心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。 さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。 それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。 あいつはいったい何者だったんだ。 もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

題名なし2026-06-03 21:49:27

俺が小学生の頃の話。 俺が住んでいた町に廃墟があった。 2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。 ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、 地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。 ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。 まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。 そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。 友人と近づいて確認してみると、扉の前に 「わたしは このさきの へやに いるよ」 と書いてあった。 俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。 歩いて行くと分かれ道に突き当たって、壁に 「わたしは ひだり に いるよ」 と書いてあった。 少し怖くなったけれど、俺と友人はそのまま左に進むことにした。 すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に 「あたまは ひだり からだは みぎ」 と書いてあった。 友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。 でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにした。 部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に 「わたしの からだは このしたにいるよ」 と書いてあった。 下を見ると 「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」 俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。 それからはもう、その場所には近づいていない。

題名なし2026-06-03 21:48:48

あるタクシーの運転手が深夜に人通りの少ない道を走ってたら、不気味な女がぽつーんと立っていて、タクシーに向かって止まるように合図をしてきた。 少し気味が悪かった運転手だが、一応その女をタクシーに乗せた。 するとその女の行き先は、深夜の時間帯に行くはずのない山奥だった。 運転手は「あーこれあれだわ、幽霊だわ、途中からいなくなってシートが濡れてたりするパターンのやつだわ」 と思ったが、一応その行き先へ向かった。 数分後、後ろの席を確認するとまだ女は座っていた。 運転手はまだいるんかい、と思いつつタクシーを走らせた。 数分後、また後ろの席を確認すると、まだ女は座っていた。 運転手はいつまでいる気なんだよと思いつつタクシーを走らせた。 山奥の近くに差し掛かった時に、後ろの席を確認した。まだ女は座っていた。 「おいおいこいつ人間だったのかよ、何しに山奥行くんだよ」 とタクシーの運転手は思った。 そして目的地に到着して、代金を請求しようと後ろを振り返ると女はいなくなっていた。 あーこれあれだわ、幽霊と思わせて人間と思わせてやっぱ幽霊のやつだわ…色々しんどいやつだわ… と思い、長距離の疲れからぐったりしていると 「見つけてくれてありがとう…」 という不気味な声が聞こえた。 びっくりして前を向くと、その女が首を吊っていた。

題名なし2026-06-03 21:47:59

じわ怖といえば最近の俺のカーチャンだなw なんかさー、最近夜中に外に出るんだよ。パジャマ姿で。 この間寝つけなかった時、玄関の鍵の音がしたんだよ。がちゃって。 それで気になって窓から玄関の方を見下ろしたら、カーチャンだったんだよ。 んで、キョロキョロ辺り見まわして公園の方に向かっていったんだよ。 それから時意識して見るようにしてたんだけど、決まって土曜の夜中みたいだ。 今日も出かけてったよ。一時間前に。 でも、そん時にまた窓から見てたらカーチャンと目があったっぽいんだよね…。怖ええw まだ帰ってきてないけど、帰ってきたら、っつーか明日なんか言われんのかな とか思ったらどうにも眠れんorz

—— 洒落怖くん(本物)